あなたの備忘録のブログ

個人的な日記を自分宛に書いています

半年ブランク期間のある無職が転職活動した際の感想まとめ

メンタルを若干壊して3月末に退職。そこから低空飛行期間が続いてダラダラと転職活動をした人間が備忘として感想を並べる。もし似たような境遇の人がいたら参考になればいいと思うし、そうでない人はサンプルケースとして見てほしい。

・27歳男、前職はSEで適応障害の診断を受ける

・実家暮らし、関東の上のほうで東京には行ける範囲

・社会人に向いていないという自負がある

 

・選ばなければ仕事はたくさんあるが現実的に選べる選択肢は少ない

今の時代は慢性的な人手不足なので、求人はたくさんある。自分が27歳で30歳ボーダーの仕事も見れたことは大きいと思うが、それでも年齢を問わない仕事も多かった印象が強い。……まあ仕事内容は偏るのだけど。基本的に人材不足の業務が並んでいる。IT系然り介護系然りコールセンター然りタクシードライバー然り……人の入れ替わりが激しい場所が多く募集しているというのが現実で、よほど自分に適性がないと入ってもメンタルをやられてしまう可能性が高い。未経験のサポートが充実している会社や、脛に傷を持つ人にも門戸を開く会社もあるので、冷静に選ぼう。

 

・転職エージェントは会社に人を紹介するのが仕事で、味方ではない

当たり前なのだけどね、傷心中にはけっこう食らうこともあるので。

転職エージェントは「仕事」で利用者の我々に仕事を紹介しているし、紹介した会社に入社してくれると利益になる仕組みなので「仕事に就かせる」ことを目的に接してきていることを理解しないといけない。自分にとって何が最適なのかを探ってくれはするけれど「今は仕事に就かないで静養したほうがいいですよ」といった自分の状況を慮った選択肢は提示しない(できない)し、紹介できる範囲でしか仕事を提示できないことを留意しよう。このあたりを失念すると、流されるがままブラック気味の会社についてしまったり、本来就きたかった業種と大幅にずれた会社に就職することにもなりかねない。

転職エージェントのうまい使い方としては「今の自分の市場価値」を知るために利用することだと思う。応募して受かる可能性がある仕事を紹介してくれることだけは確か(見込みがないのに応募はさせない)なので、それで自分の水準の求人を知って現実を受け入れることはできると思う。あんまりな仕事しか紹介されないとしたら、それが現実である。となると改善するための選択を取るか、妥協して働き始めるのか、といった選択の足掛かりになる。まあこれが無職には非常にしんどい作業になるのだけど、ね。

 

ハローワークは親身になってくれるので最大限利用すること

転職エージェントと異なり、ハローワークの人は就職させることが直接利益につながらない。むしろ適切な職に就かせることが目的なのでかなり親身になって接してくれる。まあ別に優しくしてくれるわけではないので「もっとちゃんと自分の興味関心を探求してください、さもなくば紹介しても無駄になってしまいます」といった耳の痛いことを言われることもある(一敗)。この点は転職エージェントと異なって、無理な就職支援をすることはない。求職したい人に向けた講座や職業訓練の紹介、シンプル相談や興味探索など様々なサポートを受けることができる。ハローワークは非常に役に立つので、前向きに転職活動をするのであれば積極的に利用しよう。

欠点としては、募集される求人が軒並み微妙であるという点と、応募から内定承諾まで全て自分で行うことになる点だろう。転職エージェントの利点は手間が大幅に省略されることも大きいのだ。なおハローワークの求人はたまにすごく良条件の募集があるので、それを待つのもアリ、かもしれない。わざわざリクルートサイトに登録しなくても人が集まるような会社だったり、官公系の仕事であったりなど、転職市場に出にくい求人もたまにあるのだ。

 

・稼げる仕事は作業量が多いか業務内容のレベルが高いか夜勤しかありえない

俺のようにそこそこ働いて給料が上がってから辞めると、未経験者に紹介される給料の低さにビビってしまうことがある。それで高収入の仕事を探してみるのだけど、うまい話はない。給料の点で紹介されることが多いのは営業系なのだが、これは基本作業量も多いし業務内容もレベルが高いことが多い。もしくは歩合制で「最大で稼いだらこのくらい」という最大値を提示しているような会社もある。また、夜勤で給料がそこそこ多いパターンもあるが、そういう現場は給料の伸び幅がなくてその金額でずっと据え置きの場合がある。高い給料なのは「他人ができない内容で頑張る」「人が働きたくない時間に働く」「人より多く働く」の複合要因なのである。それを忘れて高給の仕事を探してもうまくいかない。

 

・結局自分が大事にしているものが何かによる

仕事探しで何を大事にするのか。これが休みであれば確実に休めるところに就くのがいいし、これが簡単な仕事であれば給料が安いとしても簡易な仕事に就けばいい。もっとも現実的な問題があるので、給料が安すぎると生きていけないということもあるし、休みが少なくて結局メンタルを壊したら何の意味もない。ちょうどいい塩梅を探して「まあこの条件ならいいか」と自分で納得できるかどうかが大事なのだと思う。憎きやりがい探しも、自分の興味関心を探すためには必要な側面がある。別に何がしたいまで突き詰めなくてもいい。絶対にやりたくないことだけでも理解できれば足掛かりになる(絶対対人関係が嫌なら、それに合った仕事探しになる)。自分の性格・価値基準を整理するのは非常に大事。

 

・動かないと始まらないので、まずは動けるようになろう

結局、就活は動いて刺激が入らないと動けない。矛盾しているけれど事実なのだから仕方ない。もし自分が精神的に参ってるのであれば、そのケアを最優先することが大事。個人的には静養が必要な人より行動が必要な人の方が無職には多いと思っているので、物理的なアプローチをすることがおすすめ。特に散歩とか人に会うとか、外部刺激に慣れて肉体を駆動させることが足掛かりになる。布団に入っていても物事はあまり改善されないので……。物理的に出れない以外の人は無理にでも外に出よう。これは自分との闘いなので、家族も近所の人も友人も関係ない。

就活は無職より就業中の人の方が圧倒的に市場価値が高いので、簡単な仕事(語弊があるがあえて言うと)に就いて余裕があるうちにまた転職活動をしてキャリアアップ、というのもアリだし、そもそもアルバイトをして働く感覚を取り戻してから動くというのも選択肢としてあるのだ。あまりハードルを上げないで気楽に就活するのがいい。失敗しても死なないし、うっかり変な会社に勤めることよりも、何もしないでずっと留まることの方が良くないのだろう。

 

 

こんなところかな。最後に自分が参考になった諸々を張り付けて終わりとする。

 

・職業情報提供サイト「jobtag」

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/

仕事を知る、適性を調べるという点ではこのサイトが一番良かった。ハローワーク提供のサイトで、これを使えば自分に合った仕事を探す足掛かりになる。

ジョブカードを作成してアカウント連携をすると、諸々の結果を紐づけられるので同時に活用すること。というか登録しないとめんどくさい。

www.job-card.mhlw.go.jp

 

精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル

www.youtube.com

けっこう多くのメンタル改善系のチャンネルがあるが、自分が合っていると思ったのがこのチャンネル。というか朝散歩の効果とか重要性についてはこのチャンネルの言いなりである。精神的な鬱屈は物理のアプローチが大事であり、その最低限の足掛かりとなる。チャンネルの好みはあるので、参考までに。

 

・しつこい不安感が必ず消える セロトニン復活ストレス解消法

www.amazon.co.jp

メンタル改善の物理アプローチという点で参考になったもう一つ。kindle unlimitedならすぐ読めるので登録、しよう。ブログを読む習慣のある人ならサクッと読める。

 

・正しいネガティブのススメ - 悩んでいない人の悩み相談

www.mental-travel.com

そもそもの根本的な悩みを考える際の参考までに。公認心理療法士ではないが、書いていることにいろいろと刺激を受けることは多いはず。好みはあるだろうけど。

 

・キャリアインデックス

careerindex.jp

付属の履歴書作成・職務経歴書作成のツールにお世話になった。各転職サイトにある程度あるのだけど、出力して使う点でこのサイトが一番良かったと思う。意外と履歴書も対応しているのが少ないんだよね。

 

 

以上。死なないために、死なない程度に頑張りましょう。